イベント開催報告

HOME >> イベント開催報告

イベント開催報告

大内氏歴史文化研究会講演会「大内政弘とその時代」

3月10日(土)午後1時半〜4時、山口県立山口図書館において、山口市教育委員会と、平成17〜21年度文部科学省特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」(文化交流研究部門・日明関係班)の主催により、講演会が開かれました。

 山口市教育委員会は「大内氏歴史文化研究会」を発足し、大内氏の歴史や文化に関する調査研究を推進するとともに、その成果を市民に還元するため、今年度は「大内政弘とその時代」をテーマとして、4回の学術講座を行いました。
 今回の講演会は、そのまとめとして、九州大学名誉教授・川添昭二先生をお迎えし、『大内政弘における政治と文化 「拾塵和歌集」詞書を読む』と題して開催されました。

 大内政弘は、応仁・文明の乱では西軍の将として重きをなし、戦乱が終わって帰国後は領国経営につとめました。公卿・禅僧・学者らと交際が深く、雪舟や宗祇らの保護者となりました。政弘の家集「拾塵和歌集」には、詞書を持つ歌があり、政弘の政治・文化面での交流を知ることができ、貴重な史料となっています。川添先生はそれらを整理され、各歌の時代背景についての考察を加えながら、(1)大内政弘の父祖のこと、(2)応仁・文明の乱、(3)帰国、亡父顕彰、(4)将軍家回想、後嗣義興の4項目にまとめ、それらを通じての特色について述べられました。
政弘の、応仁・文明の乱での武将としての経験が、この歌集の基調にあり、それが平和への希求を詠んだ歌にもつながっている、という考えを示されました。
 政弘がつくった和歌に直接触れることを通じて、歌の背景、政弘の豊かな人脈に至るまで、思いを致すことのできた講演でした。

HOME | ↑ このページのトップに戻る |