イベント開催報告

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イベント開催報告

新・姫山伝説

 

 山口盆地の東に横たわる姫山には、昔から悲しい伝説があり、地元でも広く知られています。
 ※姫山伝説については大内文化コラムの姫山伝説をお読み下さい。

 この姫山伝説をモチーフにした展覧会が、アーケード商店街の街知箱で、11月6日から14日まで開催されました。  主催は山口大学教育学部美術教育教室絵画研究室で、4人の方が出展されました。
 展覧会タイトルは、「新・姫山伝説」-Beauty is a sin-ドローイング展。

姫山伝説をモチーフにと提案されたのは、山口大学大学院教育学研究科所属の梅原望さんです。
 世界各地で頻発する女性虐待のニュースに衝撃を受けたことがきっかけで、そのときのおもいを姫山伝説の絵に託して描かれたそうです。

 こちらが会場に展示された梅原さんの作品です。ちなみに梅原さんは大分県出身で、姫山伝説は山口に来て知ったそうです。
「地元の伝承である姫山伝説は、明確なテキスタイルがあるわけではないのに多くの人が知っている不思議なお話です。改めて姫山伝説というお話があったということを思い出していただければと思います。また、姫山伝説をモチーフにした作品を見ていただくことで、姫山伝説がどんな物語なのか考えてもらえたらなと思います。」

 この作品のタイトルは「AVE MA…(祈るとき)」。
 17世紀にスペインで活躍した宗教画家スルバランの「無原罪の宿り」という作品を下敷きに、聖母マリアを描いたものです。
 原罪のけがれなく受胎した聖母マリア。ヨーロッパの宗教絵画で聖母マリアが描かれるときは、青色の服をまとっていることが記号であり、この絵でもそれをふまえています。
 足元にあるのは、月です。天上界の神々しさを、アクリルや和紙で表現されています。
 

 こちらの作品のタイトルは「AVA MA…(願うとき)」。
 井戸へつきおとされる伝説の美女を描いたものです。
 聖母マリアがたっていた月が、こちらでは井戸の穴として描かれています。
 同じ女性なのに、かたや聖上、かたや地下。衣装も赤い衣装をまとい、聖母マリアの青と対比されています。
 悲惨な状況の瞬間を切り取って絵にしていますが、画面からは、同じ目に同性の女性があわないよう願う、その聖なる心根を感じます。

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