イベント開催報告

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イベント開催報告

企画展「中也の母・フク」

 

 平成23年11月9日から、平成24年4月15日まで、中原中也記念館で、企画展「中也の母・フク」が開催されています。
 すでに御覧になられた方もいるとおもいます。就職もせず、文学がまだ道楽者のすることと世間から白い目でみられていた時代に詩作にふけり、「肝やき息子」といわれた中原中也への、母の愛を感じる展示会です。

 フクさんは明治12年生まれ。父を早くに亡くし、叔父の養女となり、21歳で結婚。長男中也をはじめ6人の息子に恵まれますが、夫と4人の息子に先立たれます。
 昭和48年、フクさんの口述による評伝『私の上に降る雪は わが子中原中也を語る』(村上護編)が刊行されました。
 また、山口では表千家最高齢指導者としても知られる存在でした。
 昭和55年、101歳の長寿を全うされました。

 会場にはフクさんの生涯をたどりながら、中也に与えた影響を紹介されています。
 展示には、幼稚園の先生との連絡簿や、中也からの手紙、フクさんの手紙が展示されています。

 

 今回の展示の目玉というのが、まず、こちらの初公開の動画です。昭和52、53年、息子の思郎さんが、98、99歳のときのフクさんを撮影したものです。お茶を点てるところの姿などが見れます。

 そしてもうひとつが、こちらも初公開の『私の上に降る雪は』口述録音テープです。聞き手の村上護さんから寄贈されたものです。同書に収録されていいる中也のエピソードが聞けます。4つのエピソードが計11分ほど流れます。書き言葉では伝わりにくい、方言をまじえた話し言葉ならではのニュアンスが、いっそう中也への愛情を感じさせます。

 テープはまだまだこんなにもあります。
 『私の上に降る雪は わが子中原中也を語る』は現在、講談社文芸文庫から刊行されており、市内の本屋には必ず置いてますので、ぜひ読んでみてください。

 母や家族に支えられて生きた中也の姿がうかんでくる展示会です。ぜひご覧ください。

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