イベント開催報告

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イベント開催報告

 

 3月2日(土)から4月7日(日)まで、山口市菜香亭で、山口お宝展参加企画「料亭の屏風絵展〜華麗なる調度品〜」が開催されています。かつて料亭菜香亭で使用されていた屏風が展示されています。

 こちらは、柳に孔雀・鳳凰図屏風。雲谷等●( うんこくとうらく)筆です。6曲1双もあります。一般の家庭ではもはや飾れない大きさです。

 作者の雲谷等●[生年不詳〜宝永4年(1707)]は、雲谷等作の長男として生まれ、寛文11年(1671)に父親の家督を継ぎ、法橋にも叙せられた画家ですが、現存する遺作は比較的少なく、屏風はこれ一点のみかもしれません。

 右隻に柳樹、つがいの白孔雀を描き、左隻に同じく柳樹と優雅に舞い飛ぶ白い鳳凰を描いた鮮やかで装飾性に富んだ屏風です。

 こちらは、山水人物花鳥図屏風。伝 雲谷等益( うんこくとうえき)筆。これも6曲1双。

 人物、花鳥、山水、走獣などの絵が、押絵貼り形式で各扇に貼りつけられた屏風です。

 落款は等益ですが等益の本物の落款ではなく、等益以後の雲谷派画人が等益の作品を模写したものとおもわれます。

 「柳・竹図屏風」です。作者不詳。6曲1双。落款がないため作者は不明ですが、画風から江戸初期から中期にかけての雲谷派の画人、類作などとの関連から雲谷等●(うんこく とうはん)あたりを髣髴とさせる画風です。 金地の6曲の画面に柳と竹を描き分けた水墨作品。

 簡素な絵柄で平面的な描写ですが、竹の描写に見られるしっかりとした力強い筆致や、片隈風に描かれた雪が積もる柳の枝の伸びやかな描法などに、作者の画技の高さを見てとることもできます。

 差し込む日光だけで眺めると、暗い部屋もほんのり照らされて、金箔のありがたさがよくわかります。

 松鶴図屏風です。大庭学●(おおば がくせん)筆。2曲1隻。大庭学●[文政3年(1820)〜明治32年(1899)]は、徳山の刀鍛冶の二男として生まれ、朝倉南陵らに絵を学んだといわれ、京都において同じ周防出身の小田海●に師事した人です。

 幕末期に萩の町絵師として活躍したのち、明治以降は東京で、絵画共進会や各種の博覧会に出品、中央画壇の中心作家として活躍しました。

 「松鶴図屏風」は、松樹に二羽の鶴がたたずむ祝儀的意味あいをもつ屏風です。端正な画風のなかにも、南画的な柔軟な筆致と、的確で写生的な描写が融合されています。幕末期から明治初期にかけての典型的な折衷画法を見てとることもできる屏風です。

 山水図屏風です。佐伯圭山(さえき けいざん)筆。2曲1双。佐伯圭山[享和3年(1803)〜明治11年(1878)]は、絵を萩藩お抱えの南画家、林百非に学び、また兵学を吉田松陰に学んだといいます。松陰は、圭山のことを体格が堂々として、清貧の生活ながらも剛毅の気風をもった人物だったと評しています。

 「山水図屏風」は、四季の山水を水墨で四面に描いた作品とおもわれます。雄大な景観をその独特な皴法(岩などの皴の描き方)を駆使して描いています。

 柔らかい筆さばきと、迫力ある山水を展開するその構成力は、萩藩における幕末期南画系画家の名手としての面目躍如たるものがあります。

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