イベント開催報告

HOME >> イベント開催報告

イベント開催報告

維新前夜〜近世山口の文化力〜

(2015・8・28/更新9・1)
 


 8月28日から10月25日まで、山口市歴史民俗資料館で、「維新前夜―近世山口の文化力―」という企画展が開催されています。

 文久3年に藩庁が山口に移転して維新の策源地となったわけですが、あらかじめ町に文化的な豊かさと先駆的な思想に対する知識があったために、それが可能だったということを教えてくれる企画展です。

 山口町人が所蔵していた南天柄鏡、雲谷派の屏風、手書きの百人一首。うしろの幕は、本陣を務めた山田家の祭祀用の幕で長さ15メートル、祇園祭など祭りのときにこれで店の前をぐるっと幕で覆ったのではないかと推測されています。
 他にも文化度を示す掛け軸や連歌懐紙などが展示されています。


 展示コーナー後半は、当時の知識を紹介しています。


 山田家所蔵「真田三代字実記」。江戸時代版木による印刷が普及していましたが、これは手書きで模写したものです。印刷本より高価です。


 山田家所蔵の小笠原流礼法書。本陣ですから、武家の礼法を学んでいたことがわかります。


 こちらも山田家所蔵の日本地図。天保15年のもので、けっこう現実と違う地形になっていて江戸時代前期の地図のレベルのようですが、ただ背景にはメルカトル図法の直線交差の線が描かれています。西洋が入ってきていることがわかります。


 こちらは「蘭具」。ナイフやフォークを描いたものです。万代家所蔵で1800年代前期のもの。知識としてこういうのが民間レベルですでに入っていたことが驚かされます。


 また、発掘品からもいろいろわかるということも紹介されています。


 同時開催として、井上馨百回忌記念「井上馨と山口」という展示コーナーも設けられています。額は下宇野令小学校(現在の湯田小学校)のために井上馨が書いたものです。もしかしたら中原中也もこれを見ながら勉強していたかもしれません。

 「維新前夜―近世山口の文化力―」
開催期間 8月28日(金)〜10月25日(日)
休館日 月曜日
会場 山口市歴史民俗資料館(山口市春日町5-1)
開館時間 9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
入館料 大人100円、小・中学生50円、70歳以上の方・障がいがある方は無料

※山口市歴史民俗資料館のホームページが新たに出来ました。
→ アドレス http://c-able.ne.jp/~yrekimin/

HOME | ↑ このページのトップに戻る |