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第8回やまぐち新進アーティスト大賞ノミネート作品展
1月30日〜2月7日、クリエイティブスペース赤れんがで、「山口市芸術家育成支援事業 第8回やまぐち新進アーティスト大賞ノミネート作品展」が開催されています。
これは、やまぐち新進アーティスト大賞審査委員会により最終選考にノミネートされたアーティストを、作品と共に紹介するものです。
第8回には9名のアーティストの応募があり、そのうち5名が最終選考に選ばれました。
大賞受賞の発表は2月8日です。
日本の金属工芸である「木目金」という伝統技法を駆使した高橋基介さんの作品「総木目金玉飾簪」です。
鍛金、彫金の技術を用い、作品全体を燻すことで木目模様を際立たせています。
高橋さんは、この美しい金属工芸を知っていただくために制作活動をつづけていきたいとのことです。
アーティストとしての活動を通して芸術やデザインの楽しみ方や参加する道を知ってもらいたいというテラダサチコさんです。
ラムネのプールに潜む潜望鏡、ホットケーキの上の姉妹、世界唯一の楽器を演奏する少年など、ユニークなイラストを描かれています。
スマホケースデザインもユニークです。
オートマタの原田和明さんの作品です。
これは「パンドラの匣」と題された作品です。ハンドルを回すと、木箱が勢いよく開き、音と共に栗が飛び出す仕掛けです。
「ライク ア ローリングストーン」。石が生きているかのように転がります。
「神託」。ボタンと押すと、あっちむいてほいのように、指が左右どちらかに向きます。
今回最高齢の78歳の夢果有(むかう)さんは、出前講座を通じて漆を伝え、将来市内で漆が採れるようになればと考えられています。
作品は「鱗文干菓子盆」です。
木地蒔絵の手法で三角形の模様が作られています。
自身の美術表現を深めていくという山口功さんの作品は、二次元三次元と多岐にわたっています。
「二つの受容器官」というタイトルの絵です。感覚器官を表象しています。
「接続装置(2016.1)」。箱と殻に守られた理想の町をモティーフとし、情報収集と外部への接続に焦点を当てた作品です。
2月8日、第8回やまぐち新進アーティスト大賞は、山口功 (やまぐち いさお)さんに決まりました。
・・・PROFILE・・・
1982年 東京都生まれ
2006年 東京芸術大学 油画専攻 卒業
2008年 東京芸術大学 大学院 修士課程 修了
2009年 グリフィス大学(オーストラリア)交換留学
2012年 東京芸術大学 大学院 博士課程 修了
【博士号(美術)】取得
2014年 山口市を拠点に制作活動を開始
現在、「殻で自らを守りながら、それでも外部と繋がること」をコンセプトに、美術作家としての活動に取り組んでいる。
また、アートギャラリーでのイベント企画や評論活動に携わる傍ら、短期大学での美術講師、NPO法人での英語講師も務めている。
・・・受賞コメント・・・
この度は、やまぐち新進アーティスト大賞をいただきまして、たいへん光栄に感じております。ありがとうございます。今後も妥協することなく、自身の芸術表現を淡々と追求し、県内外を問わず、積極的に作品発表を行っていきたいと考えております。今回の受賞を受けて、芸術表現に関する講演会やワークショップなど、地域の美術力向上に貢献できる活動にも、これまで以上に力を入れていきたいと思っております。今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。
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