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修復作業の様子

■ 平成24年(2012年)4月〜平成24年(2012年)11月の作業

作業
落慶法要へ


■ 平成24年1月26日現在




 修復工事が完全に終了した龍福寺本堂です。
 参道をくぐったところから、ずずっと近づいて見ましょう。

 

 

 

 



 本堂正面です。いずれここが開かれるときが楽しみです。



 正面からみて左側面です。こちらもずずっと近づいて見ましょう。

 

 



 室町時代にこういう建物をみたら、その大きさに威圧されたことでしょう。


 

 

■ 平成24年1月20日現在



  龍福寺本堂にはこのたび、放水銃消火栓が3台設置されました。
 1月20日、放水銃の作動テストが行われました。
 左側は、(財)文化財建造物保存技術協会九州支部 重要文化財龍福寺本堂設計監理事務所所長高橋好夫さんです。



 青い空に水が龍のようにのびてふりかかりました。



 檜皮葺に水が落ち、はじかれる姿は美しいものがあります。



 こちらが放水銃消火栓。自動的に扉が開き、放水されるしかけです。



 本堂正面から右手の奥にも設置されています。



 こちらが放水すると裏庭の木がしとどに濡れて、雨のようです。



 塗れた檜皮葺です。強く風が吹き、その吹き具合によっては、画像の左上隅ののように濡れないところができてしまいます。



 正面にも放水銃消火栓が1台あります。

 



 3台同時に放水した姿です。同時に放水すると本堂を覆うように水の膜ができます。



 檜皮葺に水玉が着地した跡が鮮やかです。



 この放水銃が使われることがないよう安全を祈ります。

 



 少し放水しただけでこの水量です。効果がかなりあるとおもいます。



 放水テストを無事終え、満足気に完成した本堂を見上げる高橋所長の後ろ姿です。

 平成18年から足掛け7年。お忙しい中、いつも快く取材させていただき、ありがとうございました。素人にもわかりやすい懇切丁寧な説明のおかげで興味深い話が書けました。感謝の念がつきません。高橋所長におかれましても当地で人生の重要な出会いがあり、思い出深い土地となったのではないでしょうか。第二の故郷としていただければ幸せます。
 春からは、茨城県牛久市にある重要文化財「シャトーカミヤ旧醸造場施設」の修復の仕事だそうで。室町時代の木からこんどは明治時代の煉瓦を相手の仕事。ますますのご活躍をお祈り致します。

■ 平成24年2月19日現在




 冬の晴れた空に雄姿をみせる龍福寺本堂です。



 現在は、龍福寺によってスロープの設置作業が行われています。

 



 貯水槽の工事も終了間近です。



 本堂裏手には庫裡につうじる渡り廊下が2つ設置されました。



 龍福寺境内の有名な梅木群はまだ咲いていません。春が待ち遠しいこの頃です。

■ 平成24年3月18日現在




 春の訪れとともに柔かな表情をみせる龍福寺本堂です。



 受付口からのスロープも完成しました。



 梅の名所の境内は、いま梅が満開です。今年は異常に遅かった開花です。

 



 池泉庭園から梅越しに眺める本堂もいいものです。

■ 平成24年4月21日現在



 4月21日は龍福寺本堂一般公開の初日でした。公開開始時間の午前10時に着いたのですが、すでに公開が始まっていました。人が多くつめかけたので10分早く始めたとのこと。人気の高さがうかがえました。



 上がり口は本堂右手からです。スロープに下駄箱と揃っており、今後もこちらが入口になるとおもわれます。



 本堂の横から上がるようになります。



 正面の縁側の床板は新しく、踏み心地がよかったです。
 五間幅は端から見ると長く感じます。



 このコーナーを毎月御覧になられている方は気づかれたと思いますが、正面のサッシの色が変わりました。明るい黄土色になり、重圧感がとりはらわれました。



 正面石段は立入禁止でした。



 縁側から本堂の中に入るには段差があります。サッシの溝が目立ちます。



 新品の畳の匂いがとてもよい内部です。
 中央の蔀(しとみ)戸だけが開けられていましたが、それだけでもとても明るく感じました。


 蔀戸は重いので、ウインチで上げます。いたずら防止の意味も兼ねて高い位置にあります。
 高橋所長に伺うと、本来はもっと大きなウインチになるところを、こういう小さなウインチがあることがわかったので、現在のように目立たぬ形で設置出来たとのこと。



 リクエストがありましたのでウインチ各部を紹介します。



 実際に本堂に入る機会がありましたら見てください。
 ここまでが天井部につけられています。



 ここからは蔀戸に設置された金具です。



 こういうふうに取り付いています。



 そしてこの大きな蔀戸が開かれるわけです。
 開いたら両端の金具で固定します。決して落ちる事はありませんので安心です。



 さて、内陣の須弥壇は漆が塗られていました。塗りたての漆は美しく輝いてきれいでした。



 少しずつ仏壇など設置されています。撮影していませんが須弥壇の裏にもすでにいろいろと搬入されていました。



 内陣の外側になるわけですが、これはこれで一つの部屋だというのがわかります。



 須弥壇の裏側の回廊に、昭和32年と今回の修理銘板が設置されていました。



 室町時代の板と新しい板と、日がたつにつれてさらにはっきりと区別がついていっているような気がします。



 柱の横に「小平次」と彫られています。江戸時代の大工さんの仕業ではないかとのこと。あと一か所、こういうのがあるそうです。見つけてみてください。



 資料館の横には使われなかった室町時代の創建当初の懸魚(げきょ)が安置されていました。風雪でかなりやせほそっています。御苦労さまでしたと声をかけたくなる風情です。



 庭に設置されたテントは、近くの大殿大路の大路ロビーの出張案内所です。出張は今回だけですが、今後は大路ロビーへ行くと龍福寺本堂を含め大内氏館跡の説明をしてもらえます。ぜひ大路ロビーへ。


 

■ 平成24年5月25日現在




 新緑の季節です。龍福寺の境内がきれいです。



 最近、地域の方が集結して盛り上げている大殿大路。この道は小郡から津和野までの石州街道でもあります。



 その道から、龍福寺の参道が始まります。もみじの青葉をゆらして心地よい風が吹いています。



 もみじのトンネルの参道をぬけると山門です。



 山門をくぐると、室町時代の世界にタイムスリップです。
 室町時代の威容をとりもどした本堂がそびえています。



 境内はいまつつじがきれいです。



 本堂正面は立入禁止です。



 入るには横からです。



 正面の濡れ縁は端から見ると長いです。


 本堂内部は外陣だけ見学できます。
 内陣では法事等が行われる空間です。

  龍福寺は観光施設ではなく、通常のお寺です。檀家の法事がよくあります。
 そういうなかに上がるのですから、見学させていただく、という気持ちが大事とおもいます。

■ 平成24年6月22日現在




 龍福寺の檜皮葺の本堂は、幾度見ても他にはない姿に感動します。



 室町時代の外観を取り戻したその姿は、観る者を室町時代に運びます。



 観光名所ではなく、ふつうの寺として機能してますので、法要がよく行われていますが、このように参拝することもできます。



 本堂内部は須弥壇のある内陣と、外陣に分かれていて、外陣はだれでも見学できます。



 正面の縁側です。



 正面向かって右側の縁側です。参拝口のある側です。



 本堂裏手の縁側です。



 正面向かって左側の縁側です。
 縁側は板張りで、ぐるりと一周すると暑い日でも涼しく感じます。



 本堂うしろに檀家さんのための建物が建築中ですが、そこに飾られてある板木は、修復前の本堂の欄間です。大内菱が図案化されてます。



 復元池泉庭園には花が咲いていました。



 その隣では発掘が行われています。大内氏時代のどんな遺構が出てくるか、楽しみです。


 

■ 平成24年7月17日現在




 夏を迎えた龍福寺本堂です。檜皮葺の屋根が青い空に映えます。


 夏のお寺に参ると縁側の板のひんやりとした感触を心地よく感じます。あらためて縁側の板に気がいってしまいます。龍福寺本堂の縁側は室町時代と現在とのパッチワークのような板です。こういうのは珍しいと思います。



 室町時代からの板は表面が風雪で凹んで、堅い節が浮き出ています。でこぼこの感触は500年のなせるわざです。悠久の時間を感じながら歩いてください。



 本堂裏の建物が出来上がりました。修復前の本堂の欄間に使われていた大内菱の模様が外壁を彩っています。



 こうやってみると、大内菱というのは、すぐれたデザインじゃないかとおもいます。



 本堂では内陣が化粧中でした。完成はまだまだのようです。



 復元された中世の庭。大内氏が京都の人に紹介したソテツが夏の季節にふさわしく青々としています。夏に愛でる植物だと気づかされます。



 また、庭池にはこのようにハスが咲いていました。可憐なハスです。


 

■ 平成24年8月26日現在




 お盆になると龍福寺は多くの檀家の方がお参りされます。
 では参道から本堂まで画像で順を追って紹介します。
 秋には紅葉のトンネルとなる参道をくぐって・・・



 山門の左手の木は銀杏です。黄葉がきれいです。



 山門の幕は大内菱が描かれています。



 山門からの参道は両脇に梅の木が多く植えられています。春も楽しめる境内です。



 室町時代の外観を取り戻した本堂です。
 夏の強い日差しに檜皮葺がくっきりと映えます。

 



 そして隣にある大内氏館跡池泉庭園。



 蓮の花が増えてました。いつか蓮の名所になって写真家が集まるようになるかもしれません。
 また、来月には観月の宴が催される等、市民の文化発信の場としても活用されている庭園です。

 


 

■ 平成24年9月16日現在




 龍福寺の参道は秋には紅葉のトンネルになることで有名です。また境内は大きないちょうが何本もあり、黄葉になります。いまはまだまだ緑葉です。



 昨年まで修復のための小屋があった場所は更地にもどされています。



 本堂裏手の建物も完成しました。



 本堂の中の仏壇まわりが整えられていました。秋の落慶法要まであと少しです。

 

■ 平成24年10月29日現在




 紅葉の季節です。龍福寺境内も徐々に色づき始めています。



 有名な龍福寺参道の紅葉のトンネルはまだ緑色でした。もうすぐ赤いトンネルができます。



 大内氏館跡池泉庭園には紅葉する木が植えられています。何十年とたって大きな木に育ったらここも紅葉の名所になるかもしれません。



 境内のイチョウの木もまだ緑です。ここが黄葉になったらすごく見ごたえあります。



 その眺めは本堂外陣から眺められます。



 しとみ戸が全開されると、額絵のように景色がみられます。



 11月17日が落慶法要です。内陣はそれへむけての準備がつづいています。



 日当たりのよい外陣、室町時代の姿と、畳とサッシの現代の姿が、マッチして、快適な空間となっています。



 こちらは本堂向かって左手前側より写した本堂正面。



 上と同じ位置から写した本堂左手側面。



 対角線上に移動して本堂向かって右手奥の角より写した本堂背面。



 同じ位置より写した本堂右側面。



 落慶法要間近の龍福寺本堂でした。

■ 平成24年11月17日現在




 平成24年11月17日、龍福寺の落慶法要が行われました。
 修復工事にともなう長きにわたる仮姿の期間が終わり、新しい本堂が始動した目出度い日です。



 秋は龍福寺がもっとも美しいころです。



 今年は、参道の紅葉も、境内の銀杏の黄葉も、落慶法要を祝うかのようにすばらしく映えていました。



 今後もこの参道を通って多くの方が訪れることとおもいます。



 山口に栄えた大内氏の貴重な歴史遺産です。



 落慶法要後の本堂です。



 長きにわたりご覧いただき有難うございました。

■ 平成25年4月12日現在


 追記です。この日、元重要文化財龍福寺本堂設計監理事務所所長高橋好夫さんの婚礼が行われました。おめでとうございます。修復の取材を通して知り合った方との出会いの場での記念撮影には、住職もお祝いの言葉を述べられていました。
 春から縁起の良いことで。
 もともとは大内氏館のあった場所。風水で占っても良い場所です。訪れた皆様に幸運が招かれるようにお祈りいたします。

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