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大内文化まちづくりの歴史

第4回 街なかのゲンジボタル「ゲンジボタルQ&A」

■ ゲンジボタルはいつ飛ぶの?

午後7時30分すぎごろから光はじめ、次第にその数を増やし、8時30〜9時前後にピークを迎える。それは、雌を探して飛ぶ雄の光である。雄は日が暮れると川面に飛び出し、水面から5〜8mくらいの空中で、たわむれるように群飛しながら発光する。この時が一番美しく、ホタル観賞にはうってつけであるが、もう少し気長に観賞してみよう。午後9時を過ぎると、ホタルは茂みの方に行って休むので、光の数が減ってくる。しかし、11時頃から今度は雌が産卵場所を求めて、飛びはじめる。その小さなピークは、午前時頃といってよい。雄の群飛とは異なり、1〜2匹が、川面からすれすれから1mくらいの低い所を行ったり来たりしながら静かに飛ぶ。もちろん、この時も光りながら飛んだり休んだりしている雄もいる。こうしてだんだんと光の数は減り、一夜の乱舞は静かに幕を閉じていく。

■ ゲンジボタルの寿命はどれくらい?

ゲンジボタルの雄の羽化数は雌の2〜3倍といわれており、雌の光の平均寿命が約6日であるのに対し、雄は光の平均寿命は約3日といわれている。雄はたくさん羽化しても早く死ぬため、実際にいる数は雄雌とも大差なくなる時期がある。また、雌が羽化する期間は短く限られているようである。雄は雌より1週間ほど早く羽化しはじめるが、あまりにも早く羽化した雄は雌に出会うことなく死んでいく雄もいるのではないかと思われる。

ゲンジボタルの成虫の寿命は2〜3週間であるが、風雨に叩かれ命を落としたり、クモなどに捕食され、天寿を全うするものは少ない。ヤマシロオニグモの網には糸にくるまれたホタルが何匹もかかっていて、なお光を放っていることもある。そして、この光に引かれた雄は次々と網にかかって餌食になり死んでしまうこともある。不思議なことに雌はクモの網にかからないことが多い。雌は、クモの網の多い樹木の間をふらふら飛んだりはしないからだろう。

■ 光のおしゃべりにも方言があるの?

光の乱舞をしっかり楽しんだら、もう一度その目で群飛を見つめてみよう。ホタルが発光する周期があることに気付くだろう。(「周期同時明滅」という)飛びながら発光しているのはほとんど雄だと考えられる。

ある調査によると、長野県を境に北と南で同時点滅の間隔が次のように異なることがわかった。

・長崎県対馬、山口県豊田町、京都市清庵、長野県辰野町では同時点滅の間隔が約2秒
・神奈川県横須賀市、横浜市、群馬県、山形県、宮城県、青森県では同時点滅の間隔が2秒型と4秒型の棲みわけ。

今度、ストップウォッチを片手に観察してみてはどうだろう。

■ ゲンジボタルとヘイケボタルはどう違うの?

ゲンジボタルとヘイケボタルは日本を代表するホタルである。簡単なプロフィールを紹介しよう。

【ゲンジボタル】
体長は平均14o。雌はずっと大きく平均21.6o。前胸背の黒い十字の紋が特徴である。幼虫水生でカワニナを食べる。九州、本州、四国に多く、東北地方より北には生息していない。発光器は黄白色で、雄は腹部の5節目と6節目に、雌は5節目にある。雄の方が発光器の面積が広いため発光力も強い。

【ヘイケボタル】
体長は平均10o。雌は平均12o。ゲンジボタルよりずっと小さい。前胸背に広い縦の直線が入り、ここをみればゲンジボタルと見分けがつく。幼虫はやはり水生であるが、モノアラガイを中心にタニシやカワニナを食べる。日本全土に分布している。発光器は雄は腹部の5節目の全部と6節目の上部の黄白色のところ、雌は5節目にある。雄の方が発光力が強い。一般に水田や川などの濁った水があるところにすむ。

■ ホタルを天然記念物として指定している所は?

次の10か所である。

(1) 沢辺ゲンジボタル発生地(宮城県栗原郡化金成町)
(2) 東和町ゲンジボタル生息地(宮城県登米郡東和町)
(3) 岡崎ゲンジボタル発生地(愛知県岡崎市)
(4) 長岡のゲンジボタルおよびその発生地(滋賀県坂田郡山東町)
(5) 息長のゲンジボタル発生地(滋賀県坂田郡近江町)
(6) 清庵川ゲンジボタルおよびその発生地(京都府京都市右京区清庵)
(7) 木屋川・音信側ゲンジボタル発生地(山口県豊浦郡豊田町、山口県長門市)
(8) 山口ゲンジボタル発生地(山口県山口市)
(9) 美郷のホタルおよびその発生地(徳島県麻植市美郷村)
(10) 船小屋ゲンジボタル発生地(福岡県山門郡瀬高町・福岡県筑後市)

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