山口市の歴史

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山口市子どもふるさと研究大賞

第2回ふるさと大賞

平成18年の第2回山口市 子どもふるさと研究大賞の入選作品は下記の期間、山口市菜香亭に展示されました。そのときの詳細を記載します。

第2回山口市「子どもふるさと研究大賞」
〜知っちょる?大内文化と山口の昔〜 研究作品展

1 趣旨 「物の豊かさ」より「心の豊かさ」が求められるようになった社会の中で、地域固有の歴史・文化を生かした個性あるまちづくりが求められている。山口市において児童・生徒に大内文化など郷土の歴史や文化を学ぶ機会を提供し、もって次代を担う子供たちがいっそう郷土に愛着を持つことを目的とする。 

2 主催 山口市教育委員会

3 共催 山口市小教研社会科部、山口市中教研社会科部

4 会場 山口市菜香亭

5 会期 平成18年10月21日(土)〜10月29日(日)

第2回山口市子どもふるさと研究大賞 出品者目録

【小学校新聞部門 】
大賞西の京新聞白石小 6年 北村彩香
優秀賞大内歴史新聞大内小 6年 伊藤優作
奨励賞大内氏と建物白石小 6年 中尾美紗子
奨励賞重源上人の足跡をたどって新聞八坂小 6年 河村真純
奨励賞重源上人追跡新聞八坂小 6年 澄川和美
入選昔の道場門前と安部橋白石小 6年 矢野優
入選雪舟新聞白石小 6年 杉谷菜々子
入選八坂神社白石小 6年 西園かなえ
入選山口市の町名について 白石 小6 年安部弘晃
入選ザビエル記念聖堂とフランシスコ・ザビエル白石小 6年 古市颯
入選ふるさと新聞〈重源上人特大号〉八坂小 6年 藤村友佳
入選鷺の舞について大内小 5年 山本蓮
【小学生レポート部門】
優秀賞おいでませ山口へ〜山口の歴史調べ〜大歳小 5年 中島綾香
入選萩往還 小郡小 5年 豊田将大
                             
【中学生新聞部門 】
優秀賞とくぢ夢便り附属中 1年 山 明日美
奨励賞賀宝はねて待った?! 附属中 2年 藤津恭介
入選瑠璃光寺〈大内文化の代表〉平川中 2年 南尚輝
入選山口史新聞平川中 2年 加藤勇人
入選雪舟新聞附属中 1年 兼行亜由美
入選大内文化の歴史新聞附属中 1年 志賀大輔
入選大内氏と大内文化附属中 1年 西村莉奈
入選大内文化新聞附属中 1年 河津里恵子
【中学生レポート部門】
大賞 旧小郡町内における地名の研究〜消えゆく地名と生まれる地名〜附属中 2年 前原有紀子
優秀賞雪舟と大内氏との関わり附属中 2年 長尾未来
優秀賞大内弘世研究〜どんな文化を残した人物か〜附属中 1年 玉理早紀
奨励賞 山口が生んだ宰相寺内正毅−書はいつ書かれたのか−附属中 3年 道重佐保
奨励賞大内氏を巡る山口の旅平川中 2年 河村朋実
奨励賞大内文化について〜大内塗・大内人形 平川中 2年 福田喜子
奨励賞私達の身近にある古代の遺跡について附属中 2年 伊藤誠基
奨励賞白壁の町並み阿知須中 1年 蔵岡佑人
入選身近にある熊野神社阿知須中 1年 中本明日香
入選阿知須のお宝 丸塚古墳 阿知須中 1年 森田弘樹
入選丸塚古墳群 阿知須中 1年 江口和陽
入選日吉神社阿知須中 1年 縄田知夏
入選岩倉観音堂 阿知須中 1年 吉本和也
入選旦のお宝 日吉神社  阿知須中 1年 伊藤貴亮
入選 明神社(恵比須神社)阿知須中 1年 上野哲平
入選居蔵造の町並み阿知須中 1年 澤田航介
入選大内氏の歴史平川中 2年 水野直也
入選文武両道の神様〜木戸孝允平川中 2年 大槙知里
入選大内文化と雪舟について 平川中 2年 角涼子
入選身近にあった大内時代の文化を伝える祭りや史跡平川中 2年 福田香織
入選大内文化に関する歴史研究附属中 2年 安田汐織
入選画聖雪舟附属中 1年 道中裕子

作品総評

小学生の部

本年度の「子どもふるさと研究大賞」は2年目ということで、児童生徒の出品作品も増えて、力作ぞろいの作品が出そろいました。まとめ方もレポート部門と新聞部門に分かれていましたが、どれも資料の収集や取材活動を生かした取り組みがなされ、ふるさとに寄せる子どもたちの思いがしっかりしていることに目を見張らされました。

小学生にとって、身近にある「もの」や「ひと」あるいは「こと」が疑問になります。その疑問を解決するために、様々な資料を集めて読んだり、人に取材して聞いたり、実際に見に行ったりするなど、五感を通じて体験していくことが大切です。審査をしていて、この五感をしっかり働かせて調査活動した作品があり、内容の豊かな作品となって生み出されていたことに感心しました。また、自分のテーマに従って調べたことを、最後まで見失うこともなく、じっくり取り組んで作品に仕上げたものもあり、いずれも写真や図表、イラストを使ってビジュアルに見せようとする試みにも驚かされました。

これからも、子どもたちがふるさとを知ることで、ふるさとに根付く自分を見出すことができるような研究をしていくことを願ってやみません。

(山口市教育研究会小学校社会科部長 二島小学校校長 竹山 晃)

中学生の部

力作がたくさんありました。社会科好きの皆さんが自分の意志で自主的に取り組んだ作品ですから、どれも読み応えがありました。作品の端々にふるさとへの愛情が滲み出ています。愛情をもつとは「かかわりをもつ」ことと同義語ではないかと思います。ふるさとの地名や歴史、人々の営み、建造物から見慣れた風景そのものまで愛おしいと思う気持ちが大切です。皆さんがふるさとにかかわりをもって心豊かに育ってくれることを一番の願いとしていますので、そんな気持ちがたくさん読み取れたことをまずはうれしく思います。

また、研究的に取り組むとは、1.何故このことを調べようと思ったのか、研究の目的・動機を明確にしておくことです。2.その解決のための方法・手順がしっかりとしていることです。情報収集・取材のねらいを忘れないことです。3.読み手に内容が伝わるように、構成・表現にも工夫を凝らします。年表・地図・写真資料などは必須です。4.まとめを終えての考察で、自分が学んだことをキラリと光る言葉でまとめてあると最高ですね。自己表現力が必要とされる時代です。しっかりとプレゼンができるようになるといいですね。こういう点に留意して、来年ぜひ再チャレンジをしてみてください。

(山口市教育研究会中学校社会科部長 湯田中学校校長 中原 隆)

大賞

1 小学生 新聞部門  北村彩香 「西の京新聞」

北村さんの作品は、首尾一貫したテーマを取り扱った作品で、小学生としては資料収集や理解の程度が抜きん出た作品と言えます。「西の京」という新聞名が表すとおり、大内氏が京の都に憧れていたことから、山口の町の成り立ちを調べてまとめた作品です。

調べた資料も身近な本(山口郷土読本、ふるさと山口、大内氏壁書など)やインターネットなどをたくさん使っていますが、難しい専門用語の書き写しにならずに、ていねいに調べたことを自分の言葉として発信することができて、内容も大変分かりやすく仕上がっていました。

特に北村さんの思いが出ているところには、赤いペンで印を入れ、自分のふるさとの山口が、単に為政者の権勢を示すだけに作られたのではなく、文化の中心として栄えるように作られたことを示しています。新聞は客観的に事実を記事にしていきますが、自分の思いも自然と読み手に伝わるようにすることも大切です。この作品は記事を読み取っていくうちに、その思いがわかる作品でした。

地域の文化を大切に思う心を、地域の歴史を学ぶことでさらに深めていくことが、自分の人生観や歴史観の基礎を築く上で大切なことです。北村さんの「歴史を見る確かな目」に頼もしさを感じました。(評:竹山)

2 中学生 研究レポート部門
前原有紀子 「旧小郡町内における地名の研究〜消えゆく地名と生まれる地名〜」

普段の登下校中の車窓から何気なく目にした「地名」。なぜだろうという素朴な疑問から出発し、気がつけば素晴らしい研究作品に仕上がっていました。疑問から課題に、さらに仮説を立て、文献の読み取りと調査活動へ、そして、まとめと調査を終えての感想という風に、研究の手順をしっかり踏んでよくまとめられていました。しかも決して無理のない中学生らしい研究内容で素朴さと誠実さがひしひしと伝わってきました。

「地名に歴史あり」です。地名から読み解く歴史のおもしろさでしょうか。「椹野」「小郡」「津市」などが次々に解明されていきます。そういう意味だったのかと納得してしまいます。何かを知るということ、新しい知識を身につけることは本当に楽しいことです。時代別に地形図上に昔の海岸線を書き入れる工夫もしています。何より古代・中世・近世という時代別に生まれてきた地名の変遷をまとめているところが圧巻です。現代はカタカナの地名がつけられる時代など鋭い指摘です。市町村合併等で地域に愛された馴染みの地名が消えてしまうことに寂しさを感じる昨今、地名を通してふるさとの歴史を調べるという試みは、真に時宜を得た研究であったと思います。(評:中原)

優秀賞

1 小学生
新聞部門 伊藤優作 「大内歴史新聞」
研究レポート部門 中島綾香 「おいでませ山口へ〜山口の歴史調べ〜」

伊藤君の作品は、大賞に選ばれた「西の京新聞」と共通したテーマがあります。山口の町づくりをめざした大内氏の思いが分かるように構成された紙面づくりには、目を見張るものがあります。「ちょっと一息」のコーナーにも読者の知識欲を満たすものが工夫された記事が掲載されていました。新聞作りがとても好きな子どもらしい作品に仕上がっていて、大変好感が持てました。

中島さんの作品は足でしっかり実地調査し収集した労作でした。地域の名所や史跡・建造物、お祭りなどの文化行事など、実際にその地に行って調べ、パンフレットなどを集めてまとめていくことで、地域の歴史的な成り立ちや様子がわかってきます。自分の育った地域がより深く理解できたことと思います。パンフレット以外の資料として、実際に行った時の写真をとってみたり、案内用の看板に書いてあることをじっくり読んでみたり、ふるさとのよさを知る材料がたくさんあることに、きっと驚いたことと思います。

作品に仕上げる過程で自分の思いを出すことは、自分を再確認するうえで大切なことです。優秀賞をとったいずれの作品も、ふるさとの発見がたくさんの驚きを導く作品でした。(評:竹山)

2 中学生
研究レポート部門 長尾未来 「雪舟と大内氏との関わり」
研究レポート部門 玉里早紀 「大内弘世研究〜どんな文化を残した人物か〜」
新聞部門 山明日美 「とくぢ夢便り」

長尾さんの作品は、雪舟没後500年という節目に照準を合わせたタイムリーな作品でした。多くの参考文献にもよく目を通し、写真資料もよく揃えています。かなり高レベルの作品です。雪舟という偉大な文化人が大内時代の山口にいたという事実が、かつて山口が西の京とまで言われた政治力・経済力に裏打ちされた文化の町であったことを浮き彫りにします。そんなふるさとへの誇りと愛情に満ちた力作でした。

玉里さんの作品は、大内塗誕生に深く関わったという大内弘世という人物に絞って、弘世時代の山口に思いを馳せています。研究のまとめ方が実にすっきりしています。イラストも上手でコラム欄を設けるなど、読んでいて楽しくなってくるのです。人に文章を楽しく読ませるというのは得難い才能だと思います。内容をさらに吟味・精査して肉付けしていけば、いずれ大賞も望めるのではないかと期待しています。

山さんの作品は、新聞部門ですが、美しい文字とレイアウト、巧みな内容構成と色づかいで、一瞬のうちに見る人を惹き付ける実に魅力的な作品でした。新聞は紙面が限られているからこそコンパクトにまとめる力が必要なのです。重源の東大寺再建プロジェクトを題材にしており、ふるさとに語るべき歴史をもつ地域ならではの迫力と愛情を感じました。プロジェクトに成功したわけを5つに整理したのも上手なまとめ方でした。 (評:中原) 

【付記】(応募総数 44 昨年度 25)
小学校     
新聞部門 白石小 7大内小 2八坂小 3合計 12
研究レポート部門 大歳小 1小郡小 1 合計 2
中学校     
研究レポート部門 阿知須中9平川中 6附属中 7合計 22
新聞部門 平川中 2附属中 6 合計 8
 

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